ベネット由貴
Yuki Bennett
宮崎県生まれ、湘南育ち。
イギリス人の夫、3人の男の子、そして2匹のミニチュアシュナウザーと共に暮らしています。
かつての私は、仕事も家庭も一生懸命こなしているはずなのに、
いつも心の奥に“ぽっかりとした空白”がありました。
助産師として多くの命と向き合う日々の中で、
結婚、出産、子育て、そして起業。
目の前のことに必死になるうちに、自分の感情はいつも後回し。
「私は本当はどうしたいんだろう?」
そんな自分の気持ちさえ、いつの間にかわからなくなっていました。
私がジャーナリングに出会ったのは、
起業が思うようにいかず、行き詰まっていた頃です。
最初は正直、半信半疑でした。
「ノートに書くだけで、何が変わるんだろう?」そう思いながらも、
毎日のように自分の感情をノートに書き出してみました。
うまくいかない焦り。人と比べてしまう気持ち。
誰にも言えない怒りや嫉妬。
「こんなことを書いていいの?」と思うような本音まで。
それを2〜3か月続けているうちに、
少しずつ変化を感じるようになりました。
自分が何に苦しんでいるのか。なぜこんなに頑張ってしまうのか。
本当は何を嫌だと思っていたのか。
書くことで、自分を縛っていた考え方に気づき、
頭の中が少しずつ整理されていったのです。
そして気づけば、以前よりもずっと心が軽くなっていました。
ジャーナリングは、
無理やり前向きになるためのものではありませんでした。
まず、今の自分が感じていることを
そのまま認めること。
私にとって、それが
自分の人生をもう一度、自分で選んでいくための始まりになりました。

感情をそのまま書き出す「闇出しノート」、
自分の望みを見つける「夢ノート」、
そして、ありのままの自分を認め、今あるものに感謝しながら、小さな行動を変えていく「行動ノート」。
感情を出す、望みを知る、行動を変える。
私自身、この3つを繰り返すことで、
少しずつ心が軽くなり、考え方や行動が変わっていきました。
「この変化は、私だけのものなのだろうか?」
そこでモニター講座を行い、その後3期にわたり20名以上の方にジャーナリングをお伝えしてきました。
実践してくださった方々にも、
「自分の本音がわかるようになった」
「気持ちを切り替えやすくなった」
「小さく行動できるようになった」
など、それぞれの変化が生まれていきました。
その経験をもとに、一つの方法として体系化したのが、
Truly Noble Journaling(トゥルーリーノーブル・ジャーナリング) です。
誰かの期待に応えるためではなく、
ありのままの自分を認めながら、
自分の気持ちを知り、自分で次の一歩を選んでいく。
そのためのジャーナリングをお伝えしています。


Story

始まりは、長男を妊娠していた頃、
私は助産師として、月に50時間の残業と、連続36時間勤務が当たり前の働き方をしていました。
幼少期から、とにかく頑張らなければ、”今の自分は不十分だ”と
いつまでも自分に許可を出せず苦しい思いをしていました。
そこから、まずは働き方を変えたいと思い、
長男が2歳次男が1歳で起業。
しかし、当時の私はインスタもフリーランスの知識もゼロ。右も左も分からない状態で助産院を立ち上げ、英語両親学級やベビーマッサージの講座を始め、少しずつ道を切り開きました。
その後、英語講座、ママ向けの英語コーチング、ビジネスコンサルティングへと広がり、2025年12月には法人化が決まりました。
仕事は少しずつ軌道に乗り、
一時期は月商100万円を超えるまでになりました。
仕事は順調でしたが夫婦喧嘩が増えました。(今振り返ると躁状態で攻撃的になっていたんだと思います)
そして、このまま進んでいけると思っていた頃、突然、動けなくなりました。
それまで当たり前にできていたことができない。
仕事に向かうことも、考えることもつらい。完全なる鬱状態。
ちょうど以前から夫にADHDの検査を勧められていたこともあり、
心療内科を受診しました。
そこで診断されたのが、双極性障害でした。
驚きはもちろんありました。
けれど同時に、これまでの自分の人生を振り返ったとき、
「ああ、だからだったのか」
と、点と点がつながったような感覚もありました。
そしてもう一つ、気づいたことがあります。
なぜ私はこれまで、
こんなにも「書くこと」に助けられてきたのだろう。
嬉しいときも、苦しいときも、
怒りでいっぱいのときも、
何もしたくないときも。
ノートだけは、そのときの私の感情を否定せずに
受け止められる場所でした。
現在は医療機関で治療を続けながら、
助産師として働き、ジャーナリングを伝える活動を続けています。


そして、薬物療法をしていますが、
もちろん感情にも体調にも波があります。
だからこそ、
「いつでも頑張れる自分」を目指すのではなく、どんな状態の自分でも、生活や仕事をすべて倒さないためにはどうしたらいいのか。
そのことを以前よりずっと大切にするようになりました。
自分の感情に気づき、頭の中を整理し、
「今の私にできること」を考えるための方法です。
双極性障害について公表することには、とても勇気がいりました。
それでもYouTubeやSNSで発信する中で、
「投稿を見て救われました」
「自分だけじゃないと思えました」
そんなメッセージをいただくようになりました。そのたびに思います。
この活動を、これからも続けていきたい。
感情の波があっても、人生まで諦めなくていい。
完璧に前向きにならなくてもいい。
自分の中にある怒りも、不安も、悲しみも、
まずはノートの上に出してみる。
そして少し落ち着いたら、「私は本当はどうしたい?」と、
自分に聞いてみる。
もし、ここに辿り着いたあなたが、かつての私のように、
理由のわからない不安や、怒りや、絶望に疲れ果てているのなら
まずは、今抱えているものを
ノートに書き出すところから始めてみてください。
このジャーナリングが、
自分を責め続けるためではなく、
自分にも、周りの世界にも、
少し優しく生きていくための時間になれば。
それが今、私がこの活動を続けている理由です。

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